過去の記事でも書きましたが、僕が住む賃貸マンションは壁が薄く、隣の生活音やテレビの音や、話し声が壁から聞こえてきます。ストレスが溜まるほど非常にうるさいので管理会社(大家)に何回か相談したこともありましたが、それでも音の問題は解決しませんでした。
毎月決して安くない家賃を払っているのに満足に休むこともできず、ストレスも溜まる一方なので、部屋の壁に吸音材と遮音材を使って防音壁を作ることにしました。
今回は賃貸マンションでも作れる防音壁の作り方を紹介します。
予算は1万円以内でできる範囲と決めたのであまり大掛かりなことはしません。予算の範囲内でできる限り効果の高い防音対策します。
防音効果を高めるには
防音壁を作るには単純にダンボールや有孔ボードを壁に貼り付けるだけでも防音になると言えばなるのですが、効果はあまり期待できません。どうせやるなら効果のある防音壁を作った方がいいです。
防音効果を高めるには一般的に吸音(音を吸収する)と遮音(音を遮る)を組み合わせることによって、防音効果を高めることができます。
なので防音壁の素材には遮音材と吸音材の両方が必要になります。
壁の高さと横幅を計測する
ざっくり必要な素材の目処がたったので、次は既存の壁の高さと横幅を測ります。
計測には5mまで測れるメジャーを使いました。100円ショップで手軽に手に入れることができます。
計測した結果、僕の部屋の壁は高さ2400mm、横幅3370mmでした。
防音壁の構造を考える
必要な素材が分かり壁のサイズも分かったので、今度は防音壁の構造を考えます。
遮音材を敷いてその上に吸音材を敷いた方が防音効果が高いのか、または吸音材を敷いてその上に遮音材を敷く方が良いのか悩みましたが、こんな防音実験の動画を発見しましたので紹介します。
遮音材→吸音材ver
吸音材→遮音材ver
2つの防音実験を見ると吸音材の上に遮音シートをのせた方が防音効果高いとはっきり分かりますね。
防音壁の構造は既存の壁→吸音材→遮音材の順番で作ることにします。
本当は有孔ボードや石膏ボードを使いたいところですが、有孔ボードは意外と割高で予算を超えてしまうので今回は見送ることにします。
また石膏ボードはコストは低いですが、廃棄処分に手間と費用が掛かることが分かったので、石膏ボードも今回は除外します。
吸音材と遮音材選び
防音壁の構造を決めたので、吸音材と遮音材の素材選びをします。
吸音材の素材はロックウール、グラスウールが代表的です。吸音効果についてはグラスウールよりロックウールの方が効果が高いことがわかりました。ただ2つとも費用が高いです。
この2つの他にコストが安くて、そこそこの吸音効果が期待できそうな素材を探した結果、さっきの動画にあったニードルフェルトが良さそうだったので、吸音材はニードルフェルトを使用することに決めました。
遮音材については、内装用の遮音シートを数種類見つけたので、Amazonや楽天で商品レビューの高いサンダムの遮音シートを使用することにしました。
賃貸マンションの壁に傷や大きな穴を開けるわけにはいかないので、吸音材や遮音材の取り付けにはタッカーを使用します。
吸音材を壁に貼る
楽天で購入したニードルフェルトが家に届いたので、壁のサイズに合うようにハサミでカットしていきます。
ニードルフェルトは様々な衣類の布や糸の塊でできているのでホコリが舞いやすいです。作業するときは部屋の換気とマスクを着用くることをおすすめします。
必要なサイズにカットすることができたら、いよいよ壁に貼り付けていきます。
壁の隅から綺麗に並べるように貼り付けていきますが、いきなりタッカーで壁に貼り付けるのでなく、画鋲で仮留めをしてからタッカーで打ち込むことをおすすめします。そのほうが綺麗に貼り付けすることができます。
こんな感じに隙間がないように貼り付けることができました。
遮音材を壁に貼る
壁一面にニードルフェルトの貼り付けが完了したら次に遮音材を貼っていきます。遮音材も壁のサイズに合うようにカッターでカットしてから壁に貼り付けます。
カットが終わったら壁にタッカーで打ち付けていきますが、遮音材は結構重いので、できれば2人以上で作業した方が効率的です。女性の方は特に2人で作業することを推奨します。ちなみに僕は1人でなんとか貼り付けることができました。
タッカーの跡が少し目立ちますが貼り付け完了できました。
防音効果
遮音シートを貼らずにニードルフェルトを貼り付けただけの状態で、1ヶ月ほど生活しましたが、ほぼ防音効果は感じませんでした。その後遮音シートを貼った状態で生活をした結果、ニードルフェルトのみより、あきらか防音効果が上がった感じました。
やはり防音には吸音と遮音の両方必要ということが分かりました。
ちょっと見たを気にする方であれば下記の商品が綺麗に仕上がると思います。↓